Invitation to the Ancient World

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古代へのいざない    
Numismatic Jewellery コインジュエリー (ギリシア編)
    座光寺悦子著

・・・この本は、古銭学の入 門書ではない。著者は、古いコインの持つ美に魅せられた人で、コインを貴金属の台に嵌め込んで装飾品に造った。目立たない小さな貨幣を立派に正装させて舞 台の中央に立たせたのだ。ある点、これはダイヤモンドよりもルビーよりも貴重な宝石といえるだろう。このジュエリーをつける人は、歴史の重みを身にまとう のである。ふと指輪を見て、はめられたコインに刻まれた横顔がどんな人だったか、動物はどこの町のシンボルだったかに思いを致す時、一時だけ異次元の空間 がぽっかり口を開け、持ち主の心は自然にコインがつくられた古代へといざなわれる。どのコインもその背後に膨大な人々の歴史を担っている。興味深い物語の 宝庫なのだ。その意味で、この本に載せられたジュエリーは単なる宝飾品の域を超えた知的な装身具、一種の小さなタイムマシンのようなものと言える。・・・
    荒井通子  寄稿(古代へいざなうもの)より

 
   
 

・・・この古銭学を意識したコインジュエリーの本は、古代のコインついてユニークに語る、日本で初めての本になるのではな いでしょうか。今まで古代コインについて調べたいと思っても、なかなか良い本が見つかりませんでした。この本はコンパクトで親しみ易く、それぞれのコイン の説明を読んでいく内に、それが造られた時代や地域の事が良く解ってくる非常に良い解説書だと思います。アレキサンダー大王からヘレニズム王国に至る権力 者の興亡の歴史も、コインを見せながら興味深く語られています。学術的だけれど1つ1つの品に対する著者の思いが伝わってくる、親しみ易い本だと思いま す。入門書としても、さらには広範なコインの魅力を奥深く知りたい人のためにも、最適の一冊となるのではないでしょうか。数々のコレクションの写真を眺め 入り、解説を読んでその意味深長な意匠の意味を汲み取り、さらには古代の人々に息づいていた神話の世界への親しみや、英雄たちへの崇敬の念に思いを馳せる 時、それこそ時代を飛び越えた悠久のロマンに身を浸すことができるでしょう。
    高橋透 寄稿(悠久のロマン)より

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